2013年度 プリセプターシップを振り返って

城﨑智美

プリセプティー 3階病棟 城﨑智美

 私は看護師として働き始めて1年になります。最初は病院の説明や医療器具の操作方法などの研修から始まりましたが、実際に病棟業務につくと分からないことばかりでした。先輩看護師について申し送りを聞いていても、すべてメモをすることはできないし、どこが一番重要でメモをしたらよいのか分からず聞いていました。患者さんの受け持ちが始まってからも暫くの間はリーダーの人に聞いていただきながら、準夜の人に申し送りを行っていました。申し送りは自分がどれだけ患者さんの状態を把握しているか、痛感させられる時間でもありました。先輩の方々には「もっと周りの送りを聞いて、どんなことを言っているか真似してみたらいいよ。」と教えていただきました。徐々に「大勢の前に立つ」雰囲気に慣れていき、緊張をほぐしてスムーズな申し送りができるように経験を積み重ねたいと思います。

 そして看護の面で1番頑張ったことはコミュニケーションです。年齢・性別・認知症の有無・難聴の有無でコミュニケーションの取り方が変わってくるので、自分の発言や表情には気を付けるようにしています。私が新人看護師として心掛けていたことは「自分がしてほしい看護」であり、それができていない時は情けなく感じ、先輩に注意される度に「注意されないようにしよう」と考えてしまい、「患者さんのための看護」から「注意されないための看護」になっている時がありました。患者さんが気持ちよく過ごせるようにまず環境を整え、安楽に休んでいただけるように自分ができる看護を見つけていこうと思います。

プリセプター 3階病棟 甲元恵利香

 城崎さんが3階病棟で働き始めてもう1年が経ちました。入職間もないころは初々しくて学生の雰囲気が抜けておらず、私の中では実習生がきたような感覚でした。最初は新しいことばかりで覚えることが大変だったと思いますが、先輩に指導してもらいながら一生懸命先輩の後をついて回っていたのを覚えています。今では一人で日勤の部屋持ちもできるようになり、日々成長出来ているように思います。また、学生ではなく看護師として働き始めて責任の重さも日々感じていたのではないかと思います。

 最近は業務にも大分慣れてきて、夜勤も始まりました。分からないことや困ったことがあるときは遠慮せず先輩方に相談するようにして下さい、何かあった時は自分で判断していいこととそうでないことの区別をして対応し、何をする時も自分の中でしっかり優先順位を考えて行動していきましょう。何事も人任せにするのではなく責任感を持ってこれからも日々一緒に頑張っていきましょう。

 また、この1年間で社会人としての礼儀なども学べたんじゃないかと思います。同じ言葉でも言い方ひとつで伝わり方は変わってきます。スタッフ・先輩方と話をする時も言葉遣いや態度に気をつけることは大切ですが、一番は患者さんや患者さんの家族の方々に思いやりを持って接することが大切だと思います。思いやりを持って接していると自然と優しい雰囲気や優しい口調になってくると思います。これからも自分の言動には気を配り、周りの人から聞かれているという意識をもって接していってほしいと思います。

 私もこの1年プリセプターをさせていただき、いろいろ考えることができた1年になりました。何もしてあげることはできませんでしたが、貴重な経験ができたと思います。

 また今後、後輩も来られると思うのでその時にいろいろ教えてあげられるように、一緒に頑張っていきましょう。1年間ありがとうございました。
甲元恵利香