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膀胱がん1. 罹患率・原因
膀胱がんは50歳以上に多くみられ発生頻度は人口10万人あたり20人程度といわれています。男女比は4:1で、男性に多い傾向があります。膀胱がんの原因は、染料や化学薬品の一部のものに膀胱がんの発がん作用が認められています。また喫煙が最も重要なリスク因子といわれていますが大部分は原因不明です。
2. 生存率
膀胱がんには次の3つのタイプがあります。筋層非浸潤性膀胱がんは腫瘍が粘膜にとどまり筋層には達しないもの(pTa-1)、筋層浸潤性膀胱がんは膀胱壁の深部へ浸潤し筋層にまで達するもの(pT2-3)、上皮内がんは上皮内に広がるがんで悪性度が高く浸潤がんへと変化します。5年生存率は、筋層非浸潤性膀胱がんであれば90%以上、筋層浸潤性膀胱がんの場合、膀胱全摘出術後で約50%、転移を認める場合20~45%と報告は様々です。
3. 症状
膀胱がんも腎盂・尿管がん同様に無症候性血尿です。その他、頻尿など膀胱刺激症状や排尿障害が見られることもあります。
4. 検査・診断
① 検尿・尿沈渣
肉眼的にはわからなくても、顕微鏡で赤血球が検出されることがあります(顕微鏡的血尿)。
② 超音波検査
膀胱内に腫瘍がある場合5mmくらいのものから検出できることがあります。
③ 内視鏡検査(膀胱ファイバー)
診断には不可欠な検査です。腫瘍が認められた場合、組織型、異型度診断のために生検(腫瘍の一部分を採集)を行うことがあります。
④ 尿細胞診
明らかな隆起を伴わない膀胱がん(上皮内がん)および、上部尿路のがんの検索に有用です。
⑤ CT・MRI検査
腫瘍の大きさや浸潤度、リンパ節、遠隔転移の有無検索に有用な検査します。
※膀胱がんのCT画像
※膀胱がんのステージ分類
「出典:国立がん研究センターがん情報サービス」 5. 治療
筋層に達していない筋層非浸潤性膀胱がんでは内視鏡的に腫瘍を切除する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)が行われ、筋層浸潤性膀胱がんの場合、原則的には膀胱全摘除術の適応となります。この場合尿路変向が必要となります。
診断時すでに転移のある場合や、術後の再発、転移が出現してきた場合、抗がん剤治療が中心となります。しかし、これらはあくまでも原則であり、個々の状態、環境、事情なども考慮し、膀胱温存療法などのオプションも検討します。 ① 手術
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)
筋層非浸潤性膀胱がんの場合に適応となります。また、筋層浸潤がんの場合でも腫瘍縮小(生検を含め)を目的に行います。
膀胱全摘出術+尿路変向術
筋層浸潤性膀胱がんの場合適応となります。尿路変向には、尿管皮膚瘻(尿管を直接体外に導く)、回腸導管(回腸を一部遊離し、尿管を一方に縫合し、他方は体外に導く)、回腸新膀胱(腸管で代用膀胱を作成し尿管、尿道と吻合する自排尿型)の3つの方法があります。
※尿路変更術のイメージ
「出典:国立がん研究センターがん情報サービス」 ② 化学療法(抗がん剤治療)
診断時に転移がある場合や術後遠隔転移が出現してきた場合に行います。また手術前後の補助療法として行うこともあります。 抗がん剤にはGC(ゲムシタビン、シスプラチン)療法、MAVC(メソトレキセート、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シスプラチン)療法、GCa(ゲムシタビン、カルボプラチン)療法などがあり、免疫療法として、ペムブロリズマブ、ニボルマブ(術後補助療法)、新規抗がん剤として、エンホルツマブ、ベトチンが使用されます。
③ 膀胱内注入療法
主に経尿道的膀胱腫瘍切除術後の再発予防を目的に、抗がん剤を膀胱内に注入しています。上皮内がんや再発を繰り返す症例にはBCG膀胱内注入療法も行います。
④ 放射線療法
骨転移巣に対して症状緩和などの目的や、筋層浸潤性膀胱がんで膀胱温存目的に対する集学的治療の一環として行われることがあります。
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