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腎盂・尿管がん 1. 罹患率・原因
腎盂・尿管がんの発生頻度は、人口10万人あたり0.5人程度で泌尿器科のがんの中でも比較的まれで男性に多い傾向があります。喫煙がリスク因子といわれていますが、ほとんどは原因不明です。
2. 生存率
腎盂・尿管がんは一般的に予後不良といわれています。 5年生存率は、粘膜、皮下までの浸潤(pTa-1)、筋層への浸潤(pT2)、筋層を超えて周囲脂肪織への浸潤(pT3)、隣接臓器への浸潤(pT4)でそれぞれ、92.1~97.8%、74.7~84.1%、54.0~56.3%、0~12.2%との報告があります。
3. 症状
腎盂・尿管がんで最も多いのが無症候性肉眼的血尿です。時に腫瘍による尿の通過障害をおこして腎盂・腎杯、尿管の拡張(水腎症、水尿管症)をきたし、腰や背中の痛みが起こることがあります。
4. 検査・診断
① 検尿・尿沈渣
肉眼的にはわからなくても、顕微鏡で赤血球が検出されることがあります(顕微鏡的血尿)。
② 超音波検査
腎盂内の腫瘍や水腎症の有無を確認します。
③ 逆行性腎盂・尿管造影
膀胱鏡下にカテーテルを腎盂まで挿入し、造影検査や細胞診検査のために腎盂内の尿を採取します。
④ 内視鏡検査(腎盂尿管ファイバー)
直接腎盂や尿管内を観察します(状況により組織検査を行います)。
⑤ 造影CT
腫瘍の状況、転移の有無検索などが行える有用な検査です。
5. 治療
転移がない場合、外科的手術が主体となります。がんの部位だけ切除し、腎や尿管を残すと、残された腎盂や尿管に発生することがあるため、患側の腎臓、尿管および膀胱の一部を摘出するのが一般的です。診断時、既に転移のある場合や術後の再発、転移が出現してきた場合は抗がん剤治療が中心となります。
① 手術
腹腔鏡やロボット支援下に腎尿管全摘徐術、膀胱部分切除術(下腹部切開)が標準的手術です。
② 化学療法(抗がん剤治療)
診断時に転移がある場合や術後遠隔転移が出現してきた場合に行います。また手術前後の補助療法として行うこともあります。 抗がん剤にはGC(ゲムシタビン、シスプラチン)療法、MAVC(メソトレキセート、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シスプラチン)療法、GCa(ゲムシタビン、カルボプラチン)療法などがあり、免疫療法として、ペムブロリズマブ、ニボルマブ(術後補助療法)、新規抗がん剤としてエンホルツマブ、ベトチンが使用されます。
③ 膀胱内注入療法
骨転移巣に対して症状緩和などの目的や、化学療法と併用した治療の一環として行われることがあります。
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